生きるための糧
前の記事について考えながら、ふと気付いた。
自分の中に、生きていくための糧となる音楽が存在することに。すごく好きなんだけど、死ぬ前に聴いておきたいというよりは、生き延びるために聴く音楽。
バルトークは大好きな作曲家だけど、どちらかと言えば、生きていくための糧という、このジャンルにぴたりとくる曲が多い気がする。生きている間に沢山聴いて、毎日を何とかやっていく勇気をもらいたい。
弦楽四重奏曲第3〜5番
弦楽のためのディベルティメント
ルーマニア民俗舞曲
ミクロコスモス
ヴァイオリン協奏曲第2番
ラプソディー
コントラスツ
音がぶつかる複雑な和音の中に、鮮やかな色彩が表現されていく。大胆さと繊細さの両面を感じることが多い。子供の時にバルトークを初めて聴いた時の衝撃(奇妙さ加減)は、ずっと心にある。そして今では、その奥に深い森のような包容力があると思う。悲しくて泣きたい時も、そっとそこにいて慰めてくれる。
セロニアス・モンクは最近知ったけれど、私にとってはバルトークと同じ匂いがする。
やはり、大変な世の中だけど生きていこうと思わせる何かがある。
共通するのは、押し付けがましくないのに個性があるところ。
あぁ、1番好きな作曲家/演奏を決めるのは、難しい。
という結論に至った。好きといっても、いろんな角度があるものだ。
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