ヴィオラの甘い音色
ヴィオラ(ビオラ)の紡ぎ出す甘い音は、とても魅力があります。なかでも最も低い音域を担当する弦であるC線の深い音、そして最も高い音域のA線の出す少し鼻にかかったような音は、ヴィオラだからこその音色でしょう。
膨大な曲目が残されているヴァイオリンと比べて、世の中にあるヴィオラ曲のレパートリーは少ないですが、名曲が揃っています。
ヒンデミットの作ったヴィオラ(とピアノのための)ソナタOp.11,No.4は、冒頭からのメロディーが美しく、一気に花が開く様子、または風が吹いて木の葉が細かく揺れる情景を見たような気持ちになります。そのあとに続くちょっと気だるく暗めのところも、いつも素敵だなぁと思います。
機会があったら、聴いてみてください。
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