音楽とは
バーンスタインだったと思うが、言葉では表しきれないもの、伝えきれないものを表現できるのが音楽だと説明していて、すごく納得したことがある。
楽譜から音符とリズムを読み、ただその通りに演奏しようとすると、棒読みになる。しかし、あまりに楽譜から離れたデタラメな演奏というのは、まずその曲に聞こえないので普遍性が無く受け手に通じない。
いわゆる歴史的な名演奏というのは、絶妙なバランスで出来上がっているなぁと感じる。
明と暗、動と静、曲そのものと奏者の個性、それらのコントラストが心地よく自然で、聴く度に感動せずにはいられない。しかもどこか新しくハッとさせられる。
ヴァイオリンだとエネスコ、クライスラー、シゲティ、ティボー 、メニューイン 、ハイフェッツ、フランチェスカッティ、ヌヴー、オイストラフ、コーガン、フェラス、エルマン、スーク、イダ・ヘンデル、、、名前がすぐに思い出せない数人
ピアノだとバルトーク、ラフマニノフ、コルトー、リパッティ、アルゲリッチ、、、
やはり名前がすぐに思い出せない数人
いつも神がかっているなぁと思う人達である。
最近、ネマニャ・ラドゥロヴィチというヴァイオリニストの演奏会に行った。もともとCDや動画で見つけて、生演奏をすごく楽しみにしていたのだが、期待以上にそれは素晴らしかった。ステージを観ていると、ネマニャ本人が音楽そのものになって存在している。どの時代にも神がいるものだなぁと思った。
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