華のある人

大変個性のはっきりした人達の集まる学校へ高校からドボンと入ったため、最初は戸惑った。才能に溢れている(ように見える)人もいた。
「華のある人」について同学年の仲間と話題になることもあって、私には華が備わっているのかどうかとウジウジと思い悩んだりもした。

果たして、何のために私はヴァイオリンを弾いて、練習しているのか?

音楽の世界は一般的には楽しそうに見えるかもしれないが、楽器の練習はスポーツ的な身体訓練の要素もあるため繰り返しがほぼ必須で、音楽面で弾きたいイメージがあってもすぐに身体が順応して演奏できるとは限らない。だいたい、まずは1人きりで練習だ。それに加え、理想があればあるほど、すぐにできる事の方が少ないと言っても過言ではない。練習すると、頭も身体も割と疲れるものだ。
時には自分が弾きたい理想の音楽さえ分からなくなって、路頭に迷う。

暗い気分の時、調布の図書館にはずいぶんと助けられた。図書館でパラパラとめくっていた雑誌にあったヴィクトール・フランクルの言葉から、その学校での環境に身を置いている自分の人生にも何かしらは意味があるんだろう、それをどう生かすか人生が問いかけてきているのだろうと思って何とか大学まで過ごした。調布の図書館は、どこでもドアがあったら今でもすぐ行きたい位で、オアシスのような場所だ。

そして、卒業してからずいぶんと時間が経って、個性が強い人達に囲まれた高校と大学の7年間を懐かしく感じるようになった。

ずっと引っかかっていた華については今のところ…

華というのは、誰の中にでも眠っている。何も考えなくても掘り起こされ、溢れ出ている人もいるだろう。だけど、そういう人はそういう人で、その華に自ら気付き、水をやり続ける努力がいるようだ(仲間を見ていてそう思うから)。
それぞれの華をどう見つけだし、どのように生かしていくかは自分との向き合い方にかかっている。他人との勝負ではない。自分の華を見つけるための呼び水として、華のある人の演奏を参考にすることはあっても。

…と思っている。

リリー音楽教室

飯田橋(駅から徒歩3分)、船橋(駅から徒歩5分)、錦糸町(駅から徒歩2分)で開催しているバイオリン・ビオラ教室です。体験レッスンもありますので、お気軽にお問い合わせください。

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